バロンはたぶん一番有名なダンスだろう。善と悪の戦いの様を描いた物語調のダンスでバリの神話や歴史的物語の一つとして、今も語りつがれている。
物語は10世紀頃のバリの王、エルランガの母であるランダが黒魔術を使うという理由からエルランガの父から追放される。その後彼女は、ジャングルの中の全ての悪霊、デーモンをあやつりエルガンガをつけまわす。戦いが始まるが彼女と黒魔術をあやつる悪魔軍団は大変強く、エルランガはバロンに助けを求め、バロンはエルランガの兵士として戦いに臨む。ランダは
呪いをかけ、エルランガの全ての兵士たちが自分の剣で胸や腹をついて自害させるのだが、バロンも同時に魔術で兵士たちの身体が剣では傷つかない様にする。最後にはバロンが勝ち、ランダは逃げ去って行く。
バロンダンスでは死者や怪我をする者が出るが、これはランダの呪いが強すぎ、たとえバロンの助けをかりても弱い兵士にはたえられないからだとされている。その場合、兵士は自分の剣で身体を傷つけ死亡する事になるのだ。
バロンとランダの面は神聖な道具とされ、持ち出す際には司祭がアグン山からの聖水をかけ、祈りをささげる。供え物もかかさない。
舞踏公演の定期スケジュール は年間を通じて用意されている。
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