概観
 
       
  バリの舞踊、音楽、劇場


 
 

舞踊
, 音楽, ワヤン劇場 は、宗教的意味合いを含んだものがほとんどだ。例えば、トランスダンスなどは村が飢饉や悪天候などに会った時に催される。舞踏は神や女神に村の幸福を祈るために奉げられるもので、偉大なささげものとしてとり行われる。また舞踏はバリの日常生活の中での信仰心の表現として切り離せないものである。年間を通じてバリーバリアンや娯楽舞踊など常に様々な舞踏のパフォーマンスを見ることができる

舞踏

ヒンズー教の教えに伴い、バリの舞踏はインドの影響を強く受けている。 バリ人の強いアイデンティティーはアニミズム宗教や民間伝承の伝統など様々な影響を受けており、バリ独特のエスニックさを強くかもしだしている。

ガムラン演奏者と同様、舞踏のトレーニングも大変幼い頃から始められる。教え手は子供たちの前に立ち踊りをはじめ、子供たちは教師の動きについていく。教師はその子が基本を理解したとわかると今度は子供の後ろに立ち、手をとり直接教えていく。ガムラン演奏をまじえての踊りはその踊りが完成したと見なされてからで、踊り子は自分の踊りの性質を充分理解し、また自己表現できなくてはならない。

宗教にもとずき、バリの舞踏は次の3つに分類される。

1. ワリ (聖なる) ダンス
これらの舞踏は聖なるものとされ、寺院内でしか行われない。

  • レジャン
  • レジャンダンスはまだ歩くのもおぼつかないような女の子たちの舞いで、ゆっくりと並んで扇子やサッシュをひらひらさせながら行進する。衣装はとてもシンプルなものでテンガナンで求めることができる。
  • バリス
    戦士の意味であるバリスは、通常男性によって舞われる。舞いは力強くドラマチックだ。時としてダンサーが演奏に合わせているのか演奏がダンサーに合わせているのかわからなくなる。 両者とも独自のスタイルを持ちつつ、きちんとハーモニーをかもしだしている。ダンサーたちは金色の精巧な頭飾りをつけ、チェンパカの花で飾っている。この舞踏のバリエーションとしてまれに子供や女性によって舞われる事もある。サヌール、タバナン、ウブドなどで見る事が出来る。
  • ペンデット
    この舞踏は通常既婚女性によって行われる。大変エレガントな動きで神や女神に奉げる為の舞いとされている。
  • サンヤンデダリ(トランスダンス)
    この舞踏は通常、神や女神を楽しませる為や彼らの祝福を受けるために執り行われる。収穫の悪い時や疫病がはやっている時などに舞う舞踏だ。舞踏の準備には数ヶ月を要し、踊りを知らない少女たちを訓練し、リラックスさせた状態でトランス状態にもっていく。訓練を受ける為に毎日地元の寺院へ通う。 寺の司祭が準備が整ったと判断した時が踊りの時で、舞踏は寺院の敷地内で行われる。大変手の込んだ衣装をまとい、香をたいた中を村の女性たちが歌うなか、2人の少女がゆっくりと踊り、しだいにリラックスしてトランス状態に入る。 そして彼女たちは今まで習ったこともない様な舞いを舞うのだ。時に馬やサルの真似をしたり、最後には2人の男性がささえる竹の棒に背をバランスよく保ち舞いは終わる。少女が失神すると村の女性たちが唄い、神や女神に少女たちの身体から離れてくれるように頼む。頼みが聞き入れない場合には舞踏は頼みが聞き入れられるまでいつまでも続く。
  • バロン
    バロンダンスは最も有名なダンスの1つだろう。これは物語調の踊りで、善と悪の戦いを説明するものだ。この舞踏はバリの神話のひとつで神話と歴史が溶け合っている物語だ。 ストーリーを知りたい ?

2. ベバリダンス
これらの舞踏は儀式用で、通常は寺院内で行われる。聖なる式典の間に行われる事が多い。

  • ガンブー
    ガンブーはダンスドラマだ。ジャワの王子が美しい王妃を捜し求める物語だ。

3. バリーバリアンダンス
これらの舞踏は非宗教的で娯楽要素が強い。舞踏は境内外や寺院以外でも行われる。

  • ジャンガー
    ジャンガーは若い少女たちの舞いだ。頭の飾りはクジャクの形の冠で、手のこんだ金色のココナツの葉を使って作られている。肩を出し、一枚の布で胸を巻き、腰から下はバティックをまとっている。ほとんどの舞いは座って行われ、手や肩、目の動きで表現される。
  • ケブヤー
    ケブヤーは、通常輝く長い黒髪の2人の女性によって行われる。髪にはチェンパカの花が飾られている。手には扇をもちドラマチックに動く。足はきちんと地につき、手や足の動きはややぶっきらぼうだ。
  • レゴン
    レゴンダンスは様々な物語があり、最も女性的な舞いと言える。通常は2人の思春期前の少女によって舞う踊り(実際、思春期になるとこの踊りは卒業する)である。
  • ケチャック
  • ケチャックは通常夜に行われる壮大な踊りでたいまつの炎をかこんで行われる。西洋人は舞いの動きがサルを連想させる事からこの舞踏をモンキーダンスと呼ぶ。100名以上の半裸の男たちが地面にたいまつを囲んで座り、中央に司祭を招く。この舞踏の伴奏は唯一かれらの手拍子や手で胸やももをたたいたりするシンプルな音色でその後、歌もリズミカルに調和していく。
    ダンサーたちの動きはとても調和していて、手をあげたり肩や腰に手をおいたり左右に動くなど、全てが同時だ。

これらの舞踏は通常定期的に公演されており、特にバリーバリアンダンスは年間を通じて見ることができる。

 



 

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